クリックするとランキングに反映される仕組みでありますm(_ _*)m歴史 ブログランキング織田信長合戦全録―桶狭間から本能寺まで (中公新書)
(中公新書) 谷口 克広 (著)
家督を継いだ十九の年より、本能寺に没するまで、織田信長は四方の敵と戦い続けた。
初期には、劣勢を覆した
桶狭間の戦いのように、少数精鋭の部隊を自ら率いて戦い、
後には、
浅井・朝倉氏攻めや、
対本願寺戦のように、羽柴秀吉らの部将を配して、多方面にわたる戦線を同時に指揮した。
際だった戦巧者ぶりを示す戦略や戦術への考察も併せ行い、
天下統一の基礎を作った信長のすべての戦いをたどる。
決断力や
執着心、また物事への
異常なまでの関心など、改めて信長という人物の凄さを感じさせられる1冊である。
本書では、
桶狭間の戦いでの
奇襲戦法や、
長篠の戦いでの
鉄砲の三段撃ちなど、これまでの
「通説」は用いず、著者の斬新な考察による、新しい信長像に迫っている。
しかも、著者の見解が、押しつけがましく記されていない点が、読んでいて邪魔にならない。
尾張国内の骨肉の争いから、本能寺の変まで、約30年にも及ぶ合戦の歴史を、
信長公記の記述をベースにしつつ、他の資料からの
独自の推理を加え、合戦にあけくれた信長の生涯を捉えた合戦記録的な内容となっている。
信長はもとより、配下武将の各地の合戦まで網羅されていて、小さな戦闘を、
時間軸を考慮しながら書いてあるため、
「なぜその合戦が起ったのか」を理解することもでき、非常に読みやすくなっている。
また、
信長軍の組織構成や、
戦略方針の解説もあり、正確な情報収集に基づく、迅速な行動など、
圧倒的なスピードと
圧倒的な兵力を武器にした、信長の戦略や戦術を理解する事ができる。
しかし、小テーマを掲げ、カテゴリ別に解説しているためか、
歴史的な前後関係が少し混乱する場面があり、ある程度の歴史的知識がないと前後不覚に陥る恐れが感じられる。
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